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2025年6月15日

マイナ保険証、スマホ搭載でさらに便利に!
2025年、利用拡大と医療DXを強力推進

医療DX(デジタルトランスフォーメーション)を加速させるべく、マイナンバー保険証
(マイナ保険証)の普及が強力に推進されています。厚生労働省が2025年4月3日に発表した
第193回社会保障審議会医療保険部会の資料からは、多岐にわたる利便性向上のための施策が明らかになりました。今年2月時点の利用率は26.62%ですが、これらの施策を通じてさらなる利用拡大と
医療現場の効率化が期待されます。

利便性向上の主要施策

  1. スマホ搭載でさらに便利に いよいよマイナ保険証がスマートフォンに搭載されます。

    まずはiPhoneへの搭載準備が進められ、その後Androidも追随する予定です。これにより、 持ち歩くものが一つ減り、さらに手軽にマイナ保険証を利用できるようになります。導入を 希望する医療機関へは順次、対応が拡大されます。


  2. 顔認証付きカードリーダーの運用改善 医療機関での受付をよりスムーズにするため、顔認証付きカードリーダーの運用が 改善されます。特に、医療機関ごとに同意設定を引き継ぐ機能が導入されることで、 毎回同じ設定を行う手間が省けます。また、「目視確認モード」も改善され、 医療機関の負担軽減につながると期待されています。


  3. 故障時も安心、「居宅同意取得型」を活用 カードリーダーの故障時や、車椅子利用者、高齢者、障害者など操作が難しい場合でも、 安心してオンライン資格確認ができるようになります。 モバイル端末を活用した「居宅同意取得型」でのオンライン資格確認が可能になり、 いざという時にも医療を受けやすい環境が整います。


  4. 後期高齢者の円滑な移行に向けた対応 2025年7月末に多くの後期高齢者の保険証が期限切れとなることによる混乱を避けるため、 資格確認書の自動交付が2026年夏まで1年間延長されます。 これにより、後期高齢者の方々がマイナ保険証への移行をより安心して進められるよう 配慮されます。


  5. 療養費に関するオンライン資格確認推進 訪問看護ステーション(87%)、柔道整復師(85%)、あん摩マッサージ指圧師・はり師・ きゅう師(54%)といった療養費に関するオンライン資格確認の導入が進んでいます。 未導入施設に対しては集団指導が予定されており、利用勧奨に取り組む訪問看護ステーション には協力金5万円が支払われるなど、導入促進策も講じられます。

  6. 「マイナ救急」実証事業の拡大 救急現場での迅速な対応を可能にする「マイナ救急」の実証事業が大幅に拡大されます。 救急隊員がマイナ保険証を活用し、迅速な病院選定や適切な応急処置に役立てるこの試行事業は、2024年の660隊から2025年には5300隊へと規模が拡大します。

  7. 診察券とマイナンバーカードの一体化 2025年度も引き続き、マイナンバーカードを保険証兼診察券として一体利用できるよう、 医療機関のシステム改修費用への補助が継続されます。これにより、患者が医療機関を受診 する際の利便性が向上し、医療機関側の業務効率化にも貢献します。

 

これらの多角的な施策により、マイナ保険証の利便性は飛躍的に向上し、

日本の医療DXがさらに加速することが期待されます。


出典:厚生労働省 第193回社会保障審議会医療保険部会

URL : https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57754.html

PDF : https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/001471729.pdf

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