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2025年12月8日

経済的な不安なく、適切な治療を!
アトピー患者が求める医療環境とは

近年、アトピー性皮膚炎(AD)患者は増加の一途をたどり、小児〜18歳で10%以上、成人でも約5%にのぼります。ADは皮膚のバリア機能異常と炎症が複雑に関わる慢性疾患であり、治療には長期にわたる保湿スキンケア、炎症を抑えるステロイド外用薬、そして抗アレルギー剤などの内服薬が欠かせない標準治療です。

この標準治療に必須の薬剤がOTC類似薬として保険適用から除外された場合、患者さんの経済的負担は著しく増大します。特に保湿剤は全身に大量かつ頻繁に塗布する必要があり、これが全額自己負担となると、バイオ製剤や他の治療薬と合わせて、特に低所得者層や非正規雇用者にとって、生活を脅かす深刻な家計負担となります。ADは慢性疾患であり、この高額な負担を何十年と続けることは困難を極めます。

 

さらに、治療薬の適切な使用が困難になる懸念があります。ステロイド外用薬