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2025年9月29日

発症予防から重症化予防まで
糖尿病医療の未来を拓く「第8次医療計画」

第8次医療計画では、増加する糖尿病患者に対応するため、医療提供体制の強化が盛り込まれています。ここでは、糖尿病医療の質を高めるための、具体的な見直しポイントをご紹介します。

糖尿病の予防から重症化予防まで、より包括的な医療体制を構築するための新たな取り組みが進められています。今回の計画は、発症予防、治療、そして合併症の重症化予防という各段階に焦点を当て、糖尿病の進行を防ぎ、合併症を未然に食い止めることを目指しています。

 

患者さん一人ひとりを支えるため、かかりつけ医と専門医が密接に協力する「診療科間連携」はもちろん、医師、看護師、管理栄養士、薬剤師など多職種の専門家が連携する「多職種連携」も推進します。これにより、食事指導や運動療法、合併症予防の指導をより手厚く行えるようになります。特に、糖尿病性腎症の重症化予防プログラムを継続的に進めることで、人工透析を必要とする事態を減らすことを目指します。また、働きながら治療を続ける患者さんを支援するため、職場と連携した「就労支援」も強化されます。

 

継続的な治療が不可欠な糖尿病ですが、治療を中断してしまうケースも少なくありません。健診後の 適切な受診勧奨や、治療中断者を減らすための支援を強化し、患者さんが途切れることなく医療を受けられるようサポートします。

さらに、糖尿病や合併症に関する正しい知識を広く発信し、啓発活動を推進することで、糖尿病に対する社会的な偏見(スティグマ)をなくし、誰もが安心して治療に取り組める環境を整えます。新型コロナウイルス感染症の経験を踏まえ、感染症流行時でも糖尿病患者さんが安心して医療を受けられる体制づくりも進められます。これらの取り組みを通じて、より多くの人が健康な生活を送れるようサポートしていきます。




出典:第98回社会保障審議会医療部会

URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000210433_00041.html

PDF:https://www.mhlw.go.jp/content/12601000/001096426.pdf

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