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2025年9月22日

未来へつなぐ、がん医療の形:第8次医療計画が描く、進化し続ける医療体制

第8次医療計画では、高いがん医療を提供するため、以下の点が重視されています。
(令和5年5月12日第98回社会保障審議会医療部会)

2024年に改定された「がん対策推進基本計画」は、私たちががんと向き合う社会を大きく変えようとしています。

この計画では、まず「均てん化」「集約化」の両立が掲げられています。全国どこでも質の高い医療を受けられるようにしつつ、がんゲノム医療のような専門性の高い治療は、拠点病院を中心に集約して効率的な提供体制を目指します。

また、多様な患者さんのニーズにも対応します。小児・AYA世代から高齢者まで、それぞれの特性に合わせたきめ細かな診療を提供。医師だけでなく、多職種連携によるチーム医療を強化し、患者さんとご家族の希望を尊重した在宅医療の選択肢も増やしていきます。

さらに、新興感染症や災害といった有事の際も、途切れることなく医療を提供できるよう、医療機関同士の連携体制を強化。そして、予防から社会復帰までの一貫した支援も引き続き重視されます。治療と仕事の両立支援や就職支援など、がんになっても自分らしく生活できるよう、社会全体で支える体制づくりが進められます。

 

がん検診の受診率向上も重要課題

がん医療体制の整備と並行して、科学的根拠に基づくがん検診の実施と、要精密検査とされた場合の確実な受診が引き続き重視されています。2019年度のデータでは、胃がん84.1%、肺がん83.0%、大腸がん69.8%、子宮頸がん74.6%、乳がん89.2%と、精密検査受診率には改善の余地があり、第8次医療計画では90%を目標としています。早期発見・早期治療のためにも、がん検診の重要性は言うまでもありません。



出典:第98回社会保障審議会医療部会

URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000210433_00041.html

PDF:https://www.mhlw.go.jp/content/12601000/001096426.pdf

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