令和4年12月31日現在、日本の医師数は343,275人に達し、前回調査から1.1%増加しました。
人口10万人あたり274.7人となり、医療を支える医師の存在感が改めて示されています。
特筆すべきは、女性医師の活躍です。特に29歳以下の女性医師は全体の36.2%を占め、
若手世代における女性の躍進が顕著です。
これは、今後の医療現場のあり方を考える上で重要な変化と言えるでしょう。
医師の働く場所と専門分野
日本の医師の約95%が医療施設に勤務し、病院勤務医が64.1%を占め中核を担います。
専門分野では内科医が最も多く、日本の医療を支えています。女性医師は小児科や眼科で
多く活躍しており、多様な視点から医療を支えています。
依然として残る地域偏在
医師数は増加傾向にありますが、地域間の偏在は大きな課題です。
「西高東低」の傾向
人口10万人あたりの医師数は徳島県が335.7人と最多に対し、
埼玉県は180.2人と全国で最も少なく、「西高東低」の傾向が見られます。
都市部での医師不足
都市部だからといって医師が多いわけではない現状は、地域医療の維持・継続に向けた
早急な対策を必要としています。
今後の医療政策への指針
今回の概況は、医師数の増加、若手女性医師の活躍、そして地域偏在といった
日本の医療現場の現状を浮き彫りにしました。
これらのデータは、質の高い医療をすべての人に提供するための今後の医療政策や
働き方改革の検討において、重要な指針となります。
出典:厚生労働省 令和4(2022)年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況
URL:https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/22/index.html
PDF:https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/22/dl/R04_kekka-1.pdf