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地域と行政の連携が高齢者虐待対策の鍵となり、警察など多機関の関与が進んでいる。早期発見は進む一方、再発防止体制や指導の強化が今後の課題である。
高齢者虐待の防止と対応において、地域社会と行政の役割はますます重要になっている。近年は警察からの通報が増加し、これまで中心だった福祉・医療関係者に加え、多様な機関が関与する形へと変化している。こうした動きは、虐待の発見経路が広がっていることを示しており、社会全体で見守る体制が徐々に整いつつあるといえる。
また、自治体の体制整備が進んでいる地域ほど通報件数が多い傾向があるが、これは虐待が多いというよりも、早期発見や通報の仕組みが機能している結果と考えられる。
一方で、再発防止に向けた取り組みには課題も残されている。特に、虐待事例の検証や施設・事業所への指導体制の強化、現場支援の充実といった点は十分とは言えない状況だ。今後は、地域住民への啓発活動を進めるとともに、相談窓口の周知やアクセス向上を図ることが重要である。
さらに、行政、医療、福祉、警察などの関係機関が情報を共有し、連携して対応する仕組みを強化することで、より実効性の高い対策が可能となる。
高齢者が安心して暮らせる社会の実現には、地域全体で支え合う意識と継続的な取り組みが不可欠である。

出典:第134回社会保障審議会介護保険部会 令和8年3月9日
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