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2025年9月8日

医師確保と遠隔医療が鍵!第8次医療計画で進む
『へき地医療』の未来

国は、第8次医療計画において、へき地医療(5疾病6事業)のさらなる充実を目指し、医師の確保に配慮するとともに、オンライン診療を含む遠隔医療を活用することに重点を置いております。下記に内容をまとめたのでぜひ参考になると幸いです。(令和5年5月12日第98回社会保障審議会医療部会より)

へき地における医師確保の強化

へき地での安定した医療提供は、日本の重要な課題です。この課題解決に向けて、政府は複数の施策を組み合わせた取り組みを強化しています。まず、へき地への医師確保をより確実なものにするため、医師確保計画へき地医療計画の連携が継続されます。さらに、へき地医療支援機構と地域医療支援センターの連携強化により、地域枠医師などの派遣計画が一体的に進められることになります。これにより、へき地における医師不足の解消が期待されます。


遠隔医療の積極的な活用

次に、医療人材の効率的な活用と有事への対応を念頭に、遠隔医療の積極的な活用が推進されます。 国は、オンライン診療を含む遠隔医療の活用に取り組む自治体を支援し、都道府県にも「へき地の医療体制構築に係る指針」を通じて遠隔医療の導入を促します。

補助金や成功事例の紹介といった技術的支援も行われ、各地域での遠隔医療普及を後押しします。


オンライン診療の導入

さらに、へき地医療を支える重要な拠点であるへき地医療拠点病院の事業も強化されます。巡回診療、医師派遣、代診医派遣という主要3事業において、地域の状況に応じてオンライン診療の活用が可能であることが明確化されます。これにより、人員不足などで巡回診療や代診医派遣が困難な場合でも、オンライン診療を代替手段として活用し、へき地医療を継続できるようになります。

これらの取り組みにより、へき地における医療提供体制の強化と、地域住民が安心して医療を受けられる環境整備が期待されます。



出典:第98回社会保障審議会医療部会

URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57455.html

PDF:https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/001505611.pdf

 

 

【へき地保健医療対策におけるへき地の定義】

へき地とは、「無医地区」、「準無医地区(無医地区に準じる地区)」などのへき地保健医療対策を実施することが必要とされている地域

※1)無医地区とは、医療機関のない地域で、当該地域の中心的な場所を起点として概ね半径4Kmの 地域内に人口50人以上が居住している地域であって、かつ、容易に医療機関を利用することができない地区

※2)準無医地区とは、無医地区には該当しないが、無医地区に準じ医療の確保が必要な地区と各都道府県知事が判断し、厚生労働大臣に協議し適当と認めた地区

※3)「無医地区」及び「準無医地区」を擁する都道府県は千葉県、東京都、神奈川県、大阪府を除く43道府

 

第 16 回 医療計画の見直し等に関する検討会より抜粋  (令和元年11月28日)

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