2025年4月に開催された中央社会保険医療協議会(中医協)総会(第607回)の
「入院・外来医療等調査・評価分科会」では、令和7年度に大規模な医療実態調査の実施が
承認されました。これは、私たち医療従事者の日々の業務や医療機関の経営に直結する、
重要な調査となります。
医療機関の現状と課題を深掘り
今回の基本調査では、施設や外来・病棟の状況、患者さん、そして医療従事者の働き方に至るまで多岐にわたる項目が対象です。
• 調査対象
これまで診療報酬改定を実施する年度に当たる年には調査が実施されて
いなかった、療養病棟や障害者病棟が加わる点が注目されます。これにより、これまで
見えにくかった課題が浮上し、適切な医療政策への提言に繋がることが期待されています。
• 喫緊の課題
日本の医療が抱える喫緊の課題である、医療資源の少ない地域における
保険医療機関の実態や医師の偏在対策、災害時の医療体制、そして私たちの業務効率化に
ついても情報が集められます。
DPC制度の安定運用と急性期医療の標準化
踏み込んだ調査として、DPC制度の改善に焦点が当てられます。
• 全てのDPC対象病院が在院日数短縮への取り組みの実施状況や課題について調査されます
• DPC制度の安定運用に関しては、1か月当たりのデータ数が少ない医療機関に対し、DPC制度
に参加する理由や今後の機能転換の意向を尋ねます
• 急性期医療の標準化を推進する観点から、急性期一般入院料を算定しているが、DPC未参加
の急性期病院約に対し、参加意向や理由を把握し、質の高い医療の展開を目指します
これらの調査結果は、医療機関の経営状況との関連性も踏まえて分析される予定です。本調査が
今後の医療政策にどう影響し、私たちの医療現場がどのように変化していくのか、その動向に
注視していく必要があるでしょう。
出典:中央社会保険医療協議会 総会第607回
URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_58058.html
PDF:https://www.mhlw.go.jp/content/10808000/001479579.pdf