「セルフメディケーション税制」とは、国民一人ひとりの健康意識を高め、日本の医療費を適切に
保つことを目的とした、所得税と個人住民税の特別な制度です。2025年6月1日に
厚生労働省HPに掲載された内容を紹介致します。
セルフメディケーション税制ってどんな制度?
「セルフメディケーション」を国が後押しするために導入されたのが、
セルフメディケーション税制です。医療機関の負担を減らし、
医療費全体を抑える効果が期待されています。
この制度は2017年に始まり、一度は期限が設けられていましたが、
2022年1月からは5年間延長され、対象となる市販薬の種類も増えました。
どんな薬が対象?控除を受けるには?
セルフメディケーション税制の控除対象となるのは、医師の処方箋がなくても薬局などで
購入できる特定のスイッチOTC医薬品の購入費用です。
ただし、控除を受けるには条件があります。単に市販薬を購入するだけでなく、以下の
「一定の取り組み」を行っている必要があります。
特定健康診査(特定健診)の受診
予防接種の受診
これは、皆さんが積極的に健康増進や病気の予防に取り組むことを促すための大切な条件です。
どれくらい控除されるの?
対象となる市販薬を年間で1万2千円を超えて購入した場合、
その超える部分があなたの所得から控除されます。
控除額の上限:8万8千円
控除額の計算式:(年間購入額 - 12,000円)
注意点:セルフメディケーション税制は、従来の医療費控除とは同時に利用できません。
どちらか一方を選んで適用することになりますので、ご自身の状況に合わせて最適な控除を
選択しましょう。セルフメディケーション税制を上手に活用して、ご自身の健康管理と家計の
負担軽減につなげてみませんか?
引用:厚生労働省HP 政策について
URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000124853.html