top of page
がん医療の質向上に向け、診療報酬改定では心理的不安の軽減、副作用管理、意思決定支援を評価対象とし、緩和ケアやアピアランスケアを含む多職種連携体制の整備が進められています。
がん医療の進展に伴い、患者の精神的支援や抗悪性腫瘍剤の副作用管理の重要性が高まっています。
診療報酬改定では、医師・看護師による心理的不安軽減の面接や、医師・薬剤師による副作用指導管理が評価対象となり、緩和ケア研修修了者や経験豊富な専門職の配置が施設基準として求められています。
さらに、末期がん患者への意思決定支援も算定可能となり、患者の人生の軌跡に応じた情報提供と支援体制の整備が重視されています。
診断時から終末期まで、治療方針の選択や療養場所の決定に至るまで、患者本人の意思を尊重し、心理的苦痛を和らげる支援が不可欠です。また、外見変化に伴う心理的・社会的困難に対応する「アピアランスケア」も推進され、就労や妊孕性の温存など社会的課題を含 めた多職種連携が求められています。
これらの取り組みは、患者のQOL向上と家族の満足度向上につながり、尊厳を持って安心して暮らせる社会の構築を目指すものです。


出典:2025年11月5日 中央社会保険医療協議会 総会 第624回
bottom of page