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2025年8月27日

がん・脳卒中・心筋梗塞など5疾病の医療圏域とは?
地域医療の未来を考える

日本の医療体制では、「がん」「脳卒中」「心筋梗塞」「糖尿病」「精神疾患」の5疾病について、住民が公平かつ適切な医療を受けられるよう、従来の二次医療圏にとらわれない柔軟な圏域設定が推奨されています。これは、各地域の医療資源や患者さんの状況に合わせた最適化が目的です。

がん

がんの医療圏は、地域の医療資源の実情を考慮して柔軟に設定されます。高度な医療機能の実施状況も踏まえ、患者さんが最適な治療を受けられるよう弾力的な圏域設定が求められます。

 

脳卒中・心筋梗塞

脳卒中の超急性期治療や心筋梗塞の治療では、治療開始までの時間が患者さんの予後を大きく左右します。そのため、従来の二次医療圏にとらわれず、救急搬送体制や医療資源の配置を考慮して圏域が設定されます。特に大動脈解離のような緊急性の高い外科治療が必要な場合は、広域な圏域設定も視野に入れます。

 

糖尿病

糖尿病は継続的な管理が必要な慢性疾患です。患者さんが身近な医療機関で継続的に治療を受けられるよう、地域の医療資源に応じて柔軟に圏域が設定されます。

 

精神疾患

精神疾患の医療圏は、患者さん本位の医療を目指し、二次医療圏を基本としながらも、医療機能や地域の実情を考慮して柔軟に設定されます。他の福祉サービスとの連携も視野に入れ、包括的な支援体制の構築を目指します。

 

これらの指針は、地域ごとの医療の偏りを是正し、それぞれの疾病に合わせた最適な医療を誰もが受けられるようにするための重要な考え方です。各地域の状況に応じて、今後もより良い医療提供体制の構築が進められていくでしょう。

 

第116回社会保障審議会医療部会

URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59350.html

PDF:https://www.mhlw.go.jp/content/10801000/001512865.pdf

NPO法人
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