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2025年9月12日

「切れ目のない小児医療」へ:第8次医療計画の5つのポイント

第8次医療計画は、地域・多職種連携で「切れ目のない小児医療(5疾病6事業)」を目指します。医療圏設定、地域診療所強化、医療的ケア児支援、#8000推進、新興感染症対応が柱です。
(令和5年5月12日第98回社会保障審議会医療部会)

小児医療体制の見直しポイント

第8次医療計画(2024年度)では、小児医療体制の課題解決に向けて5つの重要な見直しが行われます。

まず、小児医療圏の見直し地域診療所の役割を強化することで、救急時も含め、子どもたちが地理的な制約なく必要な医療を受けられる体制を整えます。特にアクセスが困難な地域では、オンライン診療も活用し、医療の確保を目指します。

次に、多岐にわたる小児医療課題に対応するため、多職種連携を強化します。医師、看護師だけでなく、助産師、歯科医師、薬剤師、保健師、さらには児童福祉・教育関係者などが協議会に参画し、地域の実情に応じたきめ細やかな支援を実現します。

 

医療的ケア児への支援も拡充されます。入院医療機関は、退院後の生活を見据えた訪問看護ステーションなどとの連携や、福祉サービスの導入支援、緊急時・レスパイト時の受け入れ体制の整備が求められます。これにより、地域全体で包括的なサポート体制を構築します。

保護者の不安軽減のため、小児医療電話相談事業(#8000)を推進します。相談員の質の向上を図るための研修事業を積極的に活用し、応答率の向上や回線増強も検討することで、より相談しやすい環境を整備します。

さらに、新興感染症の発生・まん延に備え、平時から小児医療体制の整備を進めます。これにより、予期せぬ事態においても、すべての子どもが必要な医療を確実に受けられる体制を目指します。



出典:第98回社会保障審議会医療部会

URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000210433_00041.html

PDF:https://www.mhlw.go.jp/content/12601000/001096426.pdf

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