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看護補助者の人手不足は、どの病院でも大きな課題です。
これに対応するため、行政や職能団体でも様々な取り組みを行っており、とくに教育的な観点での支援については、それなりに手厚くなってきたように思います。
さて、人手不足と教育には、どの程度の関係があるでしょうか。結論から言うと、それを欲している人には大きな吸引力であり、欲していない人にはほとんど響かない、というのが実態といえます。一 言でいえば、バラツキが大きいという一言に尽きます。
ですから「看護補助者とは○○である」と十把一絡げな表現は困難です。それにもかかわらず免許を持つ医療職と同じように、同じ職種であることをもって、同じ職務と処遇が期待され、それがミスマッチの大きな原因になっているようにも感じます。どのような職務であれ一定程度の処遇が確約される医療職は、この点について、やや鈍感になりがちな点にも注意が必要です。
そうすると、看護補助者にどこまで求めるかは、できるだけ具体的に記述した方がいいともいえます。 職務の例には「患者の移送」がよく掲げられます。そこでのイメージは、高齢者が乗った車いすを押している姿でしょうか。もっとも、車いすにしっかり座れる患者は一部であり、支えないと座位の保持が難しかったり、点滴をつけていて抜けないように気を付けないといけなかったり、色々な患者さんがいるのが病棟です。様々な看護補助者募集のポスターを見ていると、ちょっと実態と合わないかも、と感じることも多々あります。
現在では生成AIを使って様々なイラストを作成できますから、具体的なイメージを示して、それに対する待遇を明示する形で、少しでもミスマッチを減らしてみることが必要なように思います。
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